ー「九条の会」に入ることで、運動の第一歩をはじめましたー
「日本国憲法」――私が真剣にこの法典に目を向けるようになったのは、県職労湘南支部で平和担当となり、「神奈川県職員九条の会」の設立総会に係わることができてからです。それまで私は、この憲法について、国の最高法規であって法律の監視役だ、くらいにしか思っていませんでした。 ところが、九条、平和という方向から憲法を学んでいくうちに、もっと身近で、生活を支え守るものがこの中に含まれていることを知りました。 平和というこの二文字。「平」は、でこぼこしていないこと、「和」は、ノギ、穀物と口からなっていることから、食べ物を口にする、「平和」とは、だれかれの区別なくみんなが平等に食べること、生活を営むこととも解釈(あくまでも私の勝手な)できるのではないかと思います。 「平和」、その対極の戦争、それを放棄することを規定したのが九条です。そればかりでなく、「平和」のもう一つの側面、みんなが平等に生活できるという人間のもっとも大切な「人権」を守り、尊重することの精神がつらねかれ、それがおかされないように規定しているのがこの憲法であると知ることができました。 今、この憲法が変えられようとしています。人権がもっとも侵害されやすい軍という組織、公共の福祉でなく、公益と公の秩序のための人権、改憲案にはこの内容が盛り込まれています。私たちの生活そのものを守るため、今、「九条の会」にはいることで、現行の日本国憲法を守る運動の第一歩を始めました。(足柄家畜 篠崎 隆)
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